スタッフ日記

2018年03月06日

サスティナビリティ講義

小集団活動発表会後にサスティナビリティについて小泉純弥(グリーンキーパー及びコース管理部次長)による従業員向け講義開催

『サスティナビリティ』

訳しますと持続可能性となります。ずっと保ち続けることが出来るという意味で何を保ち続けるかは『自分たちの社会と自然環境』。

今が良ければいいというのではなく、将来にわたり良い社会と自然環境を保ち続けることを目標とした取り組みであり、最近は企業の環境保護活動や社会貢献活動などへの取組まで含めた広い意味で使われています。

ゴルフ場におけるサスティナビリティとはゴルフ場が経済的に健全で社会的に責任のある管理方法により自然環境の保護と調和されながらゴルフコースのプレイ環境を最大限に高めることであると定義されています。

コース設計・改造、メンテナンスにサスティナビリティを取り入れゴルフ場、ゴルフというスポーツが将来にわたり存続し、自然環境を守り地域社会の発展と共に存続して行く為に必要な考え方。

①プレー環境の向上

ゴルフコース設計デザインについて過剰な建造物による度の越えたコースが増えており、ゴルフというスポーツ施設の持続可能性を大きく妨げています。

一つの例としてグル―ンを囲むように設置された大量のバンカー。

グリーンを狙う際、プレーヤーはバンカーに入れないよう必死に狭いエリアを狙うことに集中しますがそれがゴルフというスポーツの面白さであるというのは間違いで、プレーヤーを苦しめるための設計になるということ。たくさんのバンカーが面白くなるというのはごくまれであり、つまらなくなってしまうことが大半。たとえバンカーを半数にしても芝地のマウンドや傾斜で戦略性は十分に保つことができます。

時にはわざとスライス、フック、高い弾道を打つなど、どのように打てばコースを攻略することが出来るかと考え、知的なゴルフによって技が試される場であり、上手な人、あまり上手でない人、幅広い年代に楽しめる場であるのがゴルフ場あるべき姿です。

②自然環境の保護
ゴルフ場は広大な面積の緑地であり、多くの自然に影響を及ぼすため野生生物が生育できる部分を残すようにコースを設定し、そこに住む生物に影響をもたらすような環境汚染を発生させないようにし、生物多様性と生態系の保全に努めなければならない。

動植物保全以外にも大気汚染防止への取り組みもあげられますが、ゴルフ場ではコース整備から排出される刈り芝、落ち葉、伐採木など年間を通して大量の廃棄物が発生します。専門業者による引き取りは年間500万円くらいかかるうえ、焼却処分の際発生するダイオキシンによる環境への悪影響は避けられません。

大相模に置いては他のコースでは所有の少ない、コンポスト施設、チップ化施設、炭焼き施設3つの環境対応施設があり、長年緑化廃棄物のリサイクルが行われており、環境保護の面でとても進んでいるゴルフ場です。

会報炭焼きIMG_1707

会報コンポストIMG_1726

チップIMG_1710

チップIMG_1708

③健全性の向上
バンカーの数が多いほど、補充用の砂の費用、機械維持費、人件費など多くの維持費がかかっています。多くのゴルフ場で行われているOB杭の外側、プレーとは関係のないエリアの刈り込みや、数多くの刈り込み機械い分け、コースの刈り高を豊富に設定してもプレーヤーは喜ばす管理の手間とコストばかりが増えてしまいます。刈り込みはプレーゾーンに集中し、一つの機械が広い範囲を支障なくスムーズに刈りこめるコース形状とする事でコスト削減とコース整備と簡略化を図ることができます。

木を切ったりバンカーをつぶせば良いというわけはなく、新たに作るなどの際はそのひとつひとつにプレーが楽しくなる為の意味を持たなければならない、と考えます。

④最後に社会的な責任

ゴルフというスポーツはトーナメントのテレビ中継や多くの雑誌が発行されているなど、多くの人々から注目を集めるスポーツ。利益を追求するだけなく、ゴルフ場が責任ある方法で土地を利用し社会にプラスの貢献をしているスポーツであるということの周知が必要となります。分かりやすい言葉にすると『社会貢献』。多くの人が集まる場所として被災地への復興支援コンペ、チャリティコンペ、ジュニアゴルファー育成そしてスポーツとは関わりのない臓器移植医療啓発活動~ブルーリボン~によって移植医療へのドナー登録呼びかけなど様々な情報の発信地である必要があります。

サスティナビリティというと難しく考えてしまいますが、ISOの活動内容に共通している部分が多く、大相模カントリークラブではチャリティコンペ等も実施しており、サスティナビリティに関する活動は既に多くを実施していると認識しています。

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このような全従業員が集まる場所での勉強会。同じ従業員が講師となり情報共有や学びの場としてとても貴重だと思います。
とても有意義な時間と感じ、今後も続けていくことが出来たらいいなと思いました。従業員だけの開催ではありましたが敢えて投稿させて頂きます。

フロント 小川